2011年9月21日水曜日

障がい者支援施設「あきは寮」

今年、初めてなたまめにチャレンジしている圃場のひとつに
袋井市の障がい者支援施設「あきは寮」があります。

今まで紹介したあきは寮の栽培状況  


今回、施設長の山田さんにお話をお伺いしながら施設を取材させて頂きました。

ここ「あきは寮」は、18歳以上の知的・精神障がい者の方が利用する支援施設で、24時間365日生活介護事業を運営している「寮」です。
つまり、寝泊りを含めた生活をみなさんでしているのですね。




その生活訓練や機能訓練の大きな柱が「農園芸」というのがこのあきは寮の最大の特色であり魅力です。
3万5千平米という広大な農地(田んぼ、畑、果樹園)があり、年間を通じて様々な農作業を元気に行っているのです。

本当にみなさん元気で、大きな声で挨拶してくださったり、鍬(くわ)で耕していたり、土を運んでいたり・・・
現在80人ほどがいらっしゃるそうですが、お聞きしたところ、
平均年齢は51~52歳、なんと最高齢は82歳!

よくボランティアとか体験学習とかで、健常者の方がいらっしゃるそうですが、大体来訪者の方がバテているんだそうです。毎日太陽のもとで身体を動かしている利用者さんは健康で元気なんだそうですよ。

年間の作物予定表を見せて頂いてビックリ!
 田んぼでお米、畑で20種類ほどの野菜を作っています。
施設の前にはお店もありました。

果樹園では、栗、桃、梅、キウイ、みかん類(はっさく・オレンジ・夏みかん)、柿、イチジクなども育てています。
ニワトリも放し飼いで育てていて、毎日美味しい卵を地域のお店に卸しています。 

農耕具もたくさんあって、ここは大規模農園?と思うほどの充実ぶりです。

山田施設長は、案内しながら楽しそうにお話してくださいました。

とても良い環境なのはもちろん
ここでは、「してはいけない」とか「しなきゃいけない」というものはないんですよ。だからみんな元気でイキイキしてる。
犬を飼いたいといえば、飼ってみれば?と。で
、朝あぜ道を散歩するんです。

そして、メインの農作業は幅が広いので、体調や障害などその方の状況に合わせて対応できる。

2~3歳児と同じなので、本来みんな元気に動き回りたいんです。
農作業なら外でたくさん動けて美味しいものが出来て、作ったものを売る楽しみもある。


利用者のことを良く見て、よく知った上で任せていく。農業も経験を重ねないと上手くいかない。
入りたての職員は、ここは福祉施設?農家?と戸惑うほどですよ。

一緒に泥まみれになって汗かいてバカなこと言って笑って・・・そうやって利用者との信頼関係も出来ていくんです。大変ですけど楽しいですよ。

また、ここは法人として保育園や老人福祉施設も運営しているので、子どもたちが遊びに来たりお年寄りの施設に行ってお手伝いしたり、と情操教育やサポートに一役買っていますよ。


取材させて頂いて、

障がい者施設として生活介護を行いながら、これだけの農業を運営なさっているあきは寮さんにビックリしました。まず、こういった施設があることを知らなかったし、本当に頭が下がります。

そして、さすが農業になれているだけあって、なたまめも順調に大きくなっています。


一生懸命働いていらっしゃる利用者さんにお会いして、たくさんの元気と反省を頂きました。私も頑張らなくては・・・!

あきは寮のみなさん、山田施設長、ありがとうございました。
また野菜や卵、買いに行きます♪


(なたまめ普及会)

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